鍼灸はなぜ効くのか?西洋医学と東洋医学、両方の観点から

鍼灸の歴史

はりきゅう(鍼灸)は、中国を起源として発達したとされています。最初に考案された鍼は、「へん石(せき)」という名前の尖った石でできた刃物でした。この石で、痛みが出ている患部から血を出し、膿を出していたといわれています。その後、鍼の形はどんどん改良を加えられ、今のように金属で作られたものに変わっていきました。

また、お灸の始まりは、中国の北方のほうだったようです。厳しい寒さに耐えかねて、植物のよもぎを乾燥させて艾(もぐさ)を作り、皮膚の上で燃やしてあたためたところ、身内臓の病気が治ったとのことでした。
その後、日本には遣隋使や遣唐使を通じて、漢方と一緒に、はりきゅうの文化が入ってきました。その後、オランダ医学(西洋医学)の発展により、一度は衰退しますが、現在ではエビデンス(医学的根拠)を積み重ね、病院やスポーツ選手のケアなど様々な現場で活躍しています。

鍼灸の歴史

はりきゅう(鍼灸)は、中国を起源として発達したとされています。最初に考案された鍼は、「へん石(せき)」という名前の尖った石でできた刃物でした。この石で、痛みが出ている患部から血を出し、膿を出していたといわれています。その後、鍼の形はどんどん改良を加えられ、今のように金属で作られたものに変わっていきました。

また、お灸の始まりは、中国の北方のほうだったようです。厳しい寒さに耐えかねて、植物のよもぎを乾燥させて艾(もぐさ)を作り、皮膚の上で燃やしてあたためたところ、身内臓の病気が治ったとのことでした。
その後、日本には遣隋使や遣唐使を通じて、漢方と一緒に、はりきゅうの文化が入ってきました。その後、オランダ医学(西洋医学)の発展により、一度は衰退しますが、現在ではエビデンス(医学的根拠)を積み重ね、病院やスポーツ選手のケアなど様々な現場で活躍しています。

鍼灸の効果を、西洋医学的な観点・中医学的観点の両方からご説明します。

中医学(中国の伝統的医学)的解釈

中医学では、人間の構成要素を「気」「血」「津液(しんえき)」の3つに分類しています。この3つは、それぞれが過不足なく、よどみなく循環することで、健康な状態となります。
身体に不調がある場合、中医学では、それがどういった理由によるものなのかを分析します。
そして、最終的には気・血・津液のバランスがとれた状態にもっていけるように治療を行います。その際、この3つの流れを良くする治療点として、ツボ(経穴)を使います。はりをツボに刺したり、きゅうでツボを温めたりすることで、身体を健康な状態に戻していきます。身体にはいくつかタイプがあり、そのタイプに応じた治療法をすることが大切です。

中医学(中国の伝統的医学)的解釈

中医学では、人間の構成要素を「気」「血」「津液(しんえき)」の3つに分類しています。この3つは、それぞれが過不足なく、よどみなく循環することで、健康な状態となります。
身体に不調がある場合、中医学では、それがどういった理由によるものなのかを分析します。
そして、最終的には気・血・津液のバランスがとれた状態にもっていけるように治療を行います。その際、この3つの流れを良くする治療点として、ツボ(経穴)を使います。はりをツボに刺したり、きゅうでツボを温めたりすることで、身体を健康な状態に戻していきます。身体にはいくつかタイプがあり、そのタイプに応じた治療法をすることが大切です。

西洋医学(現代医学)的解釈

皮膚に刺したはりの刺激が、知覚神経を通じて大脳に伝達される際、自律神経や免疫系に影響を及ぼし、生体の代謝を促進します。
この結果、自然治癒力(恒常性)を引き出すとされています。また、はりの刺激は脳内で痛みを抑制するエンドルフィンという物質を分泌させます。これにより、鎮痛作用が見込めます。
さらに、はりを刺すと筋肉がゆるむので、末梢の血液循環が良くなります。きゅうは、患部に熱刺激を与えることにより血行を促進します。
また、温熱刺激に対する体の反応として、血中に免疫細胞を増加させます。イメージとしては、軽いやけどを治癒させるために、身体がその場所を自分で修復してくれるような感じです。

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